会期: 平成27年9月20日-21日 (20日11時開会、21日夕方閉会予定)
会場:  東京大学柏キャンパスKavli IPMU 1階大講義室
研究会趣旨: 重力は引力であるため、宇宙の膨張は引きとめられ、減速するはずである。しかし現在の宇宙が加速膨張していること、そして宇宙初期にもインフレーションという加速膨張の時期があったことが、観測的に非常に確からしいことが分かってきた。いったい何が宇宙膨張を「後押し」し加速させているのか、その物理機構は分かっていない。「押す」力が必要である。本新学術領域研究では、宇宙膨張の加速の原因を究明、また加速膨張に逆らって銀河・銀河団などの宇宙の構造の形成を引き起こすダークマターとの引力のせめぎ合いを理解することを目的とする。この目的の下、この加速宇宙の物理を徹底的に究明するため、インフレーションによる加速(A01)、ダークマターによる減速 (A02)、ダークエネルギーによる加速 (A03)という三つの宇宙膨張の時期を、宇宙背景放射CMB (B01)、銀河イメージング (B02)、銀河分光 (B03)、宇宙膨張の直接測定 (B04 )の四つの手法でアプローチし、そのデータを究極物理解析 (D01)で統一的に読み解き、究極理論 (C01)と結びつける計画研究を遂行する。
公募研究については、宇宙の進化と構造に関して、理論・数値的な研究、実験・観測的な研究、あるいは理論・実験・観測をまたぐ研究を求めます。特に、各計画研究 (A01 - 03, B01-04, C01, D01)に特化した提案、幾つかの計画研究にまたがる提案萌芽的な理論・実験・観測のアイデアや、分野横断的な研究、本領域の計画研究と相補的なテーマを歓迎する予定です。(文部科学省からの情報によると、公募研究の詳細については9月初旬に公開される予定です。
本シンポジウムでは、代表者および領域内の研究者が領域の趣旨および各研究計画の目的・内容・背景を詳しく紹介するとともに、公募研究の役割と期待される内容について説明します。公募研究への応募を予定されている方は是非、ご出席くださるようにお願いします。また、一般講演も募集しますので、この機会に本領域に関連するご自身の研究の宣伝にお使いください。若手研究者への旅費援助も用意してありますが、財源には限りがありますので、お早めに申し込みをお願いします。
講演予定者
村山斉(領域代表者:カブリIPMU)
佐々木節(計画研究A01代表:京都大学)
高橋史宜(計画研究A02代表:東北大学)
杉山直(計画研究A03代表:名古屋大学)
羽澄昌史(計画研究B01代表:高エネルギー加速器研究機構)
宮崎聡(計画研究B02代表:国立天文台)
高田昌広(計画研究B03代表:カブリIPMU)
臼田知史(計画研究B04代表:国立天文台)
小松英一郎 (計画研究D01代表:MPA/カブリIPMU)
(大栗博司(計画研究C01代表:Caltech/カブリIPMU)は都合のため欠席)
Starts
Ends
Asia/Tokyo
Kavli IPMU
Lecture Hall on 1F, IPMU
5-1-5 Kashiwa-no-Ha, Kashiwa City Chiba
[LOC] 高田昌広(Kavli IPMU) [主催] カブリ数物連携宇宙研究機構 [問い合わせ]